6.<カルガリ-近郊>

 カルガリ-空港でOzaki君の出迎えを受け、彼の運転で郊外のバンフという町のホテルに案内されたのは夕方7時頃でした。それがまだ明るい。とても夜とは思えないのです。これから夏になればもっと遅くまで明るいんでしょう。

  バンフの街中
  バンフの街中

 5月になろうと言うのに、とにかく寒いさむい。何しろここは北海道よりも北で、サハリン(樺太)南部に相当する緯度なのです。気温が3度とか云っていましたから・・・。
 ホテルに荷物をおいて近くのレストランまで夕食に行きました。食事についてはあとで触れますが、終わって外に出ると何時なのかもう暗くなっていました。

         5月というのに雪が!!
         5月というのに雪が!!

 その暗い中になんとちらちら雪がふっているではありませんか。高い山には雪がたくさん見られて さすが北国と思ってはいましたが、まさかこの5月にねぇ、自分達が降られるなんて・・・。

  1.  その雪をちょっと手に受けてみるとなんだか違う。ちゃんと結晶していないと云うか、六角形をしていないんです。長方形の薄っぺらな形をしている。これってひょっとしたらあのダイアモンドダストかしら、と一瞬思ったくらいです。ダイアモンドダストは秋田の田沢湖高原でスキ-した時に一度だけ出会ったことがありますが、早朝のものすごぉっく寒い時でした。幻想的で不思議なかんじだったなぁ。今回はそれほどまでは寒くないし、まさかねぇ。

 でもその雪がなぜ六角形じゃぁないのかを深く考えていられない、大変なことがおこりました。どこをどう間違えたのか、いくら歩いてもホテルが見えてこないのです。暗くて寒い、しかも雪のちらつく中を三人の日本人がさまよい歩く姿はとても見られたもんじゃぁなかったと思います。
 歩き回っているうちに明日の朝刊の記事が目にうかんできました。『路上で凍死、親子連れの日本人』『最大の疑問は、彼等がなぜ自分達の宿泊するホテルの前で倒れていたかと云うことである・・・』  途中で何人かの人に尋ねて(もちろん英語でペラペラ・・・尋ねたのは私じゃぁありませんが)何とかホテルにたどり着いた時にはほっとすると同時に、これから先はたしてどうなることやら不安だらけで第一日目の幕がおろされました。
 このドジは今回の旅で2回目のもので、1回目もあったしこれから先もまだまだいくつもあろうとは、嗚呼、そのときの私供には知る由もありませんでした。それらについてもいずれ書くかも知れません。

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